8/31(土)~9/1(日)の二日間、札幌定山渓ホテルで開催されたミュージック&サイコドラマワークショップに参加してきました。
こちらのワークショップです。
きっかけは、現在、週に1、2回通っている発達障害の子どもたちのためのデイサービスで、こちらのワークショップの講師、ケンユーさんに直接誘われたことと、以前から、ドラマ(演劇)を使ったワークショップに興味があったからです。
ケンユーさんは、大学でも心理学を教えたり、プロの演奏家、作曲家として幅広くご活躍されている方です。
ケニューさん HPリアリングワークス
参加申し込みをすませて、ワークショップが近づいてくると、ケンユーさんが作った曲が送られてきます。
とかね。他にも数曲送られてきまして、それをワークショップで歌うのです。
参加者は7名。遠く九州や、関東地方から参加された皆さまとともに、二日間、定山渓ホテルにて過ごしました。
さて、ワークショップの内容です。
最初に歌ったり踊ったりしながら、心を開いて、本題のミュージック&サイコドラマに取り組んでいきます。
一人ずつ、再現したいシーンを選び、お話します。
その再現シーンを他の人も参加して、相手役になったり、もう一人になったりして、自分の奥底にある深い気持ちに気づき、感情を開放させたりするのです。
こう、文章で書くと、なかなかそのダイナミックさが伝わりにくいので、私の体験をお話すると・・・。
私にとって、ちょっと家族のことについてひっかかることがありまして。
それは、置いといて、その先に出てきたシーンなのですが。
小学生4年生の私は、当時1年生の妹と、家で留守番をしていました。
二人とも、ピアノを習っていたのですが、その日は、お留守番だったので、練習をしたことにして、母に嘘をつこう!と、妹と計画していたのです。
母が帰ってきてから、私は、上手に嘘がつけたのですが、妹は、口ごもってしまいました。母に、「妹は、ピアノの練習したの?」と聞かれて、私は、とっさに「さあ、ねえ。」と答えてしまい、自分だけまんまと嘘を貫いてしまった・・・という。
そんな思い出が出てきまして。
私の悪い部分が出ちゃったのですね。自分一人だけいい子ちゃんになっちゃおうという。
で、その先なのですが。
結局、私は、母に褒めてほしかったり、もっと母に見ていて欲しかったようなんですね。当時は抑えていた感情でした。
「良い子」だと子供のころに思われていたので、「普通」にしていることが当たり前で、あまり褒められたような記憶がなく。「普通にしているだけでも、大変なんだよ。」ということを、母にわかってほしかったようです。
そんなことを、他の参加者さんに、お母さん役、妹役、もう一人の自分等になってもらって、演じていきます。
自然に涙があふれてきたり、言いたかったことが出てきます。
それもね、ケンユーさんのサポートが絶妙なのですよ。
「こんなふうに言ってみて。」とか、時々、小さな言葉がけをしてくれるのですが、その言葉を言っているうちに、自分の隠してきた感情が出てくるという、まさに絶妙なのです。。。
本当に、ものすごい、ケンユーさんの職人芸!!!それも、さりげなく、参加者自身の力を引き出してくれて。
しかも、歌が入るんですよ~。
盛り上がってきたところで、ケンユーさんがギターを取り出して弾き語りしてみんなで歌うという・・・
もうね、すごいね、ケンユーさんが。
私も、セラピストですので、ついつい、ケンユーさんの動きに目が言っちゃうのよ。
だって、ケンユーさん、歌ったり、ドラマの作り手になったりと、気を抜く時間ないですから。。。ずっと、かげになり日向になり、ワークを支えていきますから。。。
ドラマを再現したあとは、それぞれ、皆で気づいたことを話してシェアします。そうすると、自分が見えていなかったこと、や、他の人のドラマに参加したときにも、気づいたことがあったりと。このシェアも良いのですよ。
私は、初日は、「お母さん役」を二回体験させていただいたのですが、お母さんになるということも、暖かい気持ちがあふれてきて、良いものだなあ・・・と思いました。実際の私は、子供もいなくて、自分のためだけに生きているようなものなのですが、ドラマの中で一瞬だけでも、お母さん気分を味あわせていただけて、それも至福の時間でした。
自分では、気づかないのですが、「母性」があふれている・・・と、別の参加者さまに言われて。そうなんですかねえ~。自分では知らなかった一面に気づけたりもしまして。
本当に、有意義なワークショップでしたので、来年も、あるのでしたら、ぜひ、皆様にも体験してほしいものだと思います。
読んでくださって、どうもありがとうございます。