今年の夏は、本当に暑いですね。
暑いから、怪談を・・というわけではないのですが
不思議な心の働きについて、お話しようと思います。
これは、私が実際に体験したお話です。
って、怪談調なスタートですが。
数年前の私は、「自分が誰のことも愛せる愛に満ちた人」でありたいと
思って暮らしていました。
なので、どんな人のことも大好きで、愛している、愛せる。
嫌いな人なんて、いないわよ。まあ、いるわけがないわよ。。。と。
とんだ思い上がりもはなはだしかったです。
ある時に、kさん(仮称)と知り合いました。
kさんは、人との距離がかなり近い人で、初対面でもまるで昔からの友達のようにふるまってきました。
私は、実際は、そんなkさんが苦手でしたが、私自身は、「愛あふれるどんな人とも友達になれる人」になろう、いや、なるべきだろうと思い、そうふるまっていたので、表面的には、相手に合わせておりました。
そう、私の本心を殺していたのです。
彼女と一緒にワークショップを開催したりしていました。
そうすると、そんなこと言いたくないのに、変な冗談が口から出てしまうのです。
例えば、kさんが、「私、鳥がとっても嫌いで苦手なのよね。」と言った途端に、すかさず、私の口が
「じゃあ、今度、あなたが来る時には、鳥を玄関につるしておくわね。」と。
kさんは、
「あら、冗談きついわあ。」と言っていましたが。。。
そんな風に、私が本心を押し殺していると
なぜか、「きつい冗談」が、ポンポンと口から飛び出してしまう。
まるで、何かの魔法にかけられたようでした。
今から、思うと、表面上の私は、誰とでも仲良く出来る愛あふれる人物を装っていましたが、本当の私は、人の好き嫌いもあり、それほど誰とでも仲良く出来る博愛主義者ではなかったのでした。
そんなわけで、本当の自分が蘇ってしまい、悪さをしてしまうのです。
まるで、二重人格のように。
そんなことを繰り返しているうちに、kさんは、私の世界からいなくなりました。
そんなことは、kさん以外の人の間でも何度かあった気がします。
私自身は、愛に満ち溢れた人として頑張ろうと思うのですが、本来の私はそこまで大人でも忍耐強くもないので、最後は別れの時がきてしまう。。
何度もそんな経験を繰り返した後に、私は気がついたのでした。
ああ、殺した私が蘇ったのだと。
気付いてからは出来るだけ、無理をしないように、自分の本当の心を押し殺さないように、少しずつ、人との距離感をとれるようになってきたようです。無理をして、自分を大きく見せたり、我慢して良い人ぶらなくても、良いのではないか?と。
読んでくださっている皆さまは、そこまで我慢をしてはいないと思いますが、どんなに殺したとしても、本当の自分は蘇ってしまうもの。本当の自分のこころ、気持ちに気づいて大事にしてあげてくださいね。
今日もお読みくださり、どうもありがとうございました。